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高2最後の春休み、力試しに解いたその年の京大の力学に全く歯が立たず、解説を見てもさっぱり理解できませんでした。定期テストの点は誤魔化せていたからこそ、このまま惰性で勉強を続けた先に合格はないと確信し、根本的に一から物理をやり直したことが自分の原体験です。まず、目の前の問題が「解けない」という事実にこだわりましょう。解説を読んで理解した気になってはいけません。解けていない原因はほぼ間違いなく、基礎が理解できていないからです。自分でよく考え、それを先生に質問し、友達にも説明してみましょう。やがて、その一つ一つが大きな力へと結実していきます。
経験上、物理を苦手にする生徒はとても多いと感じます。ただしその内実は様々で、そもそも全く分からないという生徒もいれば、定期テストの点は良くても理解できている気がしないという生徒もいます。何年か前、周りからは優等生だと思われている女子生徒からそのような悩みを神妙に打ち明けられました。聞けば学校がひどく暗記物理に偏っており、真面目に頑張って覚えてはいるものの、それも限界といった様子でした。このような聡明な生徒には、原理・原則からの導出と理解が必要で、果たしてこの生徒はみるみるうちに物理を克服していきました。「人を見て法を説く」ではないですが、1人1人に必要なアドバイスは異なります。私は、その全てに応えていきたいと思っています。
大学卒業後、中国地方の大手塾で、上は理Ⅲや京医も射程に入れた最難関大学の受験クラスから、下はまず物理の問題を解けるようになろうというレベルのクラスに至るまで、幅広い学力層に物理を指導。その豊富な指導経験と、自身も物理を苦手としていた実体験から、生徒がどの部分に躓いてしまうのかをあらゆるレベルで熟知している。苦手な生徒には解ける喜びを、得意な生徒にはより洗練された解法で感動を伝えることで、全ての生徒が物理を少しでも楽しく有意義に学んでほしいと願いながら、日々の授業や教材づくりに励んでいる。